元SMAPの木村拓哉さん(47)の顔モノマネを続けているお笑い芸人・元木敦士(37)さん。そのクオリティーの高さがSNS上で話題となり、テレビのモノマネ番組では、他のモノマネタレントとともに「ものまねSMAP」を結成。現在もYouTubeやInstagramでモノマネを発信している。そんな元木さんに、キムタクに対する長年の愛、ファンとしての考察、世間に衝撃を与えた「SMAP解散」などについて話を聞いた。
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―木村拓哉さんのモノマネを始めたきっかけを教えてください。
高校生のころ、コンビニで雑誌の表紙になっていた木村さんを見たときに「キムタクって俺に似てない…?」って思って意識し始めました。当時の僕は超絶勘違い野郎だったんです(笑)。ドラマ『ビューティフルライフ』のころの木村さんです。美容師役をやっていたのを見て、僕も美容院でバイトを始めるくらいのめり込みました。そこからずっと髪形や服装をまねして木村さんの後を追いかけるようになりました。芸人を始めて、モノマネ番組のオーディションで試しにモノマネを披露したところ、スタッフにバカはまりしたのが、世に出すことになったきっかけです。
―それにしても本当にそっくりですね。当初から現在のように似ていたんですか?
「似ている」と認められるようになったのはテレビ番組に出るようになってからです。それまでは友人に「鏡を見たほうがいい」と言われるレベルの「自称キムタク」だったのでドラマ『HERO』の茶色いダウンを着て街を歩いても誰も反応してくれませんでした。テレビで披露し始めた当初も「神が与えなかったパターンのキムタク」「スプーンに映したキムタク」とかいろいろ怒られていたんですけど、一度、木村さんと共演させていただいてからはそういうアンチの人はいなくなりましたね。いまでは通行人から二度見されるようにもなりました。
―ご本人にお会いしたことがあるんですね! ネタにしたことによってSMAPのメンバーや木村さんの反応は怖くなかったですか?
SMAPのメンバーでは最初に中居(正広)さんにお会いしたんです。『笑っていいとも!』のコーナーに出させていただいて。終わった後に怒られるんじゃないかとビクビクしながら挨拶したらすごく温かく迎えてくれて「面白かったよ、頑張れよ」と言ってくれました。そこで初めて「やってもいいんだ」と感じたんです。そのあとも『笑っていいとも!』の忘年会に呼んでいただいたときも、中居さんの横に座らせていただけて感激でした。きっと周りから見たら異様な光景だったと思いますが(笑)。その後、2015年に SMAPさんの新曲PVに出演するということになり、初めて木村さんやほかのメンバーと会うことができたんです。