マーリンズの選手、スタッフで新型コロナウイルスの感染者が15人以上出たという。それでもシーズンは続行されるというが、その中には選手も複数含まれている。戦力格差は大きく生まれるだろう。そういう状況に陥った時にギブアップする球団は出てこないのか。ギブアップしなくても、厳格な規定に沿って試合運営を行い続けることができるのか。MLBが続行できるかは、米スポーツ界の今後にも影響を与える。
レイズの筒香嘉智、レッズの秋山翔吾はメジャー1年目で、時間と修正が必要なのに、大変なシーズンとなった。打撃技術にたけている2人ではあるが、打てない時期は必ず来る。大谷と一緒で、レイズとレッズの首脳陣には辛抱強く起用してもらいたい。しっかり起用すれば必ず結果を出す選手たちであるのだから。
(この連載は7月29日の時点の情報で執筆。その後、エンゼルスは大谷が右肘の回内屈筋群の炎症と診断されたことを発表した)
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
※週刊朝日 2020年8月14日‐21日合併号