カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
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写真はイメージ(GettyImages)
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 今年のお盆休みは、休みが取れたとしてもコロナ禍でどう過ごしていいやら……そんな時に、ついつい見てしまうワイドショー。お笑い芸人カンニング竹山さんが自らも出演することもあるワイドショーの「裏の見方」をお伝えします。

【アンケート結果】リモート出演で信用できるコメンテーター 1位は誰?

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 本題に入る前に、テレビ局のアナウンサーと話していたんですけどアナウンサーに限らず、会社員の人は会社の就業規則で夏休みをとらなければならないじゃないですか。僕らのような仕事は夏休みを取らなくてもいいから僕は取らないんだけど、そのアナウンサーが「でも、今年は夏休みを取ってもどこにも行かれないし、みんなどうしているんですかね?」なんて話を振ったら、「旅行はできない」「ゴルフするかな、でもな~」「大々的に海に行けないしな」と意見は出るものの、結局、どこにも行かれないから、そうなったら家にいたら飲むしかねぇーなみたいな(笑)。

 アナウンサーだけじゃなくていろんな方と話していて、どこにも行けないとなると、フツーの日曜日みないな感じ? 夏休みといっても普通の日曜日を過ごすしかない。そうなると、テレビのワイドショー番組を見る機会が自然に増えてしまうと思う。「しょーもないコト言ってんな」って言いながらも見てしまう。ということで、そんなワイドショーも裏の見方をすると面白いって話をしましょうか。

 まず、世間ではあまり信用されていないコメンテーター業っていう人にとって、何が大切かって言うと、その人が何を論ずるかよりも、肩書きです。というのも、肩書きが「東大卒で会社経営者」とか「〇〇大学客員教授」とか、そういうのが人物にひと言あるだけで、意外と見る側はその人の話を聞く姿勢を持ちますよね。

 どうしてかと言うと、テレビの構図って、ものすごい本音を言うと自分より下のヤツを突っつきたいんですよね。自分より下のヤツを笑いたいんですよね。結構、実は残酷な構図だと思うんですけど、お笑いなんか、見ている人は笑いながらも「コイツよりは上だ」みたいな、しょーもないヒエラルキーというか順番を付けている感はあると思うんですよ。

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肩書きを見ると「何だコイツ?」ということが