今後の動きが注目される安倍首相(c)朝日新聞社
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 安倍晋三首相が先週に続き、8月24日に2度目の追加検査を慶応病院で受けた。体調不安説がいよいよ真実味を増し、真夏の政界に波風が立っている。

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 8月17日に夏休みを利用して検診を受け、19日に仕事復帰した安倍首相。官邸に戻り、記者団には、こう話した。

「体調管理に万全を期すために、一昨日、検査を受けました。これから再び、仕事に復帰して頑張っていきたいと思います」

 しかし、その後、安倍首相が出席予定だった25日の自民党の役員会の中止が急きょ決まり、27日に開かれる予定だった首相連続在任記録の更新を祝う会も延期。永田町では一時、「25日から入院か?」「退陣も?」と様々な臆測が飛び交った。

 そして24日にも再度、慶応大病院で追加の検査。その後、安倍首相は記者団に、

「今日は先週の検査の結果を詳しくうかがい、追加的な検査を行った。体調管理に万全を期して、これから仕事を頑張りたい」

 と述べ、検査の結果やその内容についての発言は避けた。

 安倍首相は13年前、首相の座を降りる原因となった「潰瘍(かいよう)性大腸炎」という持病を抱えている。今回も、この病気が深刻化しているとの見方も出ている。

 週刊文春(8月27日号)では、17日の検診について病院関係者の談話として、安倍首相が顆粒(かりゅう)球吸着除療法(GCAP)という、潰瘍性大腸炎がステロイドでは抑えられないほどひどい炎症を起こしている時に行う治療をしたといい、治療後は1~2日は休む必要がある、と紹介している。

 内閣官房関係者はこの治療法についてこう語る。

「GCAPという治療法は、1回では終わらないと聞いている。もし本当にそうだとしたら、今後も相当しんどい治療を何度も受けることになる。公務に差し支える場合は、麻生(太郎)さんか菅(義偉)さんが総裁選までを代行するのでは」

 20日には、国会で与野党の国会対策委員長の会談が行われた。野党側は、安倍首相の健康状態について首相自らが国会の場で説明するよう求めた。出席した立憲民主党の安住淳国対委員長は本誌にこう話す。

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安倍さんが辞めるとすればあの人の一声?