秋元司衆院議員 (c)朝日新聞社
秋元司衆院議員 (c)朝日新聞社
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)汚職に絡む贈賄側への証人買収事件で、8月20日、東京地検特捜部に逮捕された衆院議員の秋元司容疑者(48)。国会議員としては前代未聞の、保釈中の3度目の逮捕劇だった。秋元容疑者は自身の裁判で不利な証言をされないよう、支援者で会社役員の淡路明人容疑者(54)とその知人の佐藤文彦容疑者(50)を通じて贈賄側に数千万円を渡し、買収しようとした疑いが持たれている。元検事の落合洋司弁護士は驚きを隠せない。

「証人等買収罪は今回が初めての適用のようです。先に逮捕した2人の容疑者をみっちりと調べた上で、秋元容疑者を立件しているはず。これで保釈は取り消しでしょう。現職の国会議員が贈賄側にカネを払って工作というのはドラマのようですね」

 秋元容疑者は昨年12月、贈賄側から議員会館で現金300万円を受け取ったとされる収賄などの容疑で逮捕された。

 逮捕前、秋元容疑者は本誌にこう主張していた。

「300万円は絶対にもらっていない。検察が主張している日は、議員会館にもいなかった」

「贈賄側の供述は、食い違いがある。裁判では徹底して争う」

 秋元容疑者の親しい知人はこう話す。

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