余談ですが、私は豚足が大好きで、(大学で客員教授をしている)鹿児島へ行くと、うまくて安いから食べるのは豚の足ばかり。おかげでトントントンのトロロロンってな具合に、私の肌、きれいでしょう? その人が健康かどうかは、ある程度、顔色と肌に表れます。肌ツヤのいい人は、あっちのほうも強い人が多いですよね。はははは。
食の冒険家として世界中を食べ歩いてきましたが、イラブー汁は、そのなかでも三本の指に入る美味スープです。イラブー汁を食べるなら、なんといっても中頭郡北中城村の「カナ」という店がおススメです。
日本で「馬力食」を食べさせる店を三つ挙げろと言われたら、まずはこの「カナ」。もうひとつは、東京・新宿でカエルなどゲテモノの類や、立ちどころに効くホルモンを食わせてくれる「朝起」。名前のとおり、ここで食事したら、明日の朝は起つぞという店です(笑い)。もう一店は、渋谷は道玄坂にある性交、じゃなかった「清香園」。以前、週刊朝日でも紹介しましたが、ここの「どじょう汁」はいい。ドジョウやウナギなど長くヌラヌラした魚はヘビ同様、精力があると長らく信じられています。
こんな話ばかりしていると、「なんて恥ずかしいことを」と思われる向きもあるかもしれません。しかし、むき出しの性といいますか、男と女の性の結びつきは人間の本能的な欲求です。
また食べることは人間の基本で、口から入れる食べ物が体を動かし、あちらも立ち上がらせる。そんなわけで、とりわけ男たちは皇帝から庶民まで、多くの知恵や発想を駆使して"妙薬"を探し続けてきました。