タケノコも強壮食品として、古くから珍重されてきました。なにせ、一晩で15センチも背を伸ばすんですから。しかも縦にニョキニョキだけでなく、横にもボワーッと広がっていく。こんな繁殖力と生命力がある生き物、ほかにないでしょう?
煮しめにしておくと、タケノコは白い粉を吹きますよね。あれはチロシンというアミノ酸です。新陳代謝を高めるアミノ酸が噴き出してくるぐらいあるということですから、これはすごい。文献によると、伸び盛りのタケノコの皮をはいで、生のまま切り干しにして、それを粉末にしてから煎じて飲むことが多かったようです。
朝鮮人参が代表的ですが、植物系だと、やっぱり根っこ系が効きます。土からムクムクと起き上がってくるものは強い。さらにいいのは、さきほどのスルメをニンニクと一緒にかじったり、同時に組み合わせて取ることですね。動物にない成分が植物に、また植物にない成分が動物にあったりしますので。朝鮮人参でもかじりながらスルメを食ったら、3日間ぐらいは歩くのにも困るんじゃないですか。(笑い)
性欲を連想させる食べ物というと、なんとなく肉のイメージがあるかもしれないですけど、必ずしもそうじゃありません。
ある報告によると、空腹のときに新鮮な野菜をたくさん食べたり、緑茶を飲んだりすると、男性も女性も催すことがあるそうです。これらの植物に含まれるさまざまな水溶性ビタミンが、欲望の引き金になる神経細胞を刺激して、大脳や神経系の活動を活発にさせるというのです。
最近、野菜のなかでひそかに注目されているのがキャベツです。それも少しばかり食べるのでなく、ある報告では、まるまる一個を千切りにしてドレッシングやマヨネーズをかけ、生でムシャムシャ食べると、効果がてきめんだというのです。欧米ではベジタリアンのほうが精力が強いという話がありますが、なんとなくわかる気がしますね。
私が実際に試してみて、鼻血が出るほど効いたのは、沖縄のヤギ汁です。
あれはすごいですぞ。