メイン画像
メイン画像

台風10号は沖縄や奄美、九州に特別警報級の勢力で接近または上陸する予想です。記録的な暴風や大雨、高潮、高波に厳重な警戒が必要です。

台風10号 特別警報級の勢力で接近、上陸へ

画像A
画像A

台風10号は今後、猛烈な勢力となり、6日(日)午前中に沖縄地方に、6日(日)午後に奄美地方に特別警報級の勢力で最も接近する見込みです。その後も特別警報級の勢力を維持したまま北上を続け、6日(日)午後から7日(月)にかけて九州に接近、上陸する恐れがあります。

記録的な暴風の恐れ

上の図は各地の警戒・注意期間です。沖縄は大東島地方を中心に5日(土)昼前から6日(日)にかけて、奄美地方や九州では6日(日)から7日(月)にかけて暴風となるでしょう。一部の住家が倒壊する恐れがある猛烈な風が吹く見込みです。瞬間的には沖縄地方や奄美地方は80メートル、九州南部は65メートル、九州北部地方は35メートルもの風が吹く恐れがあります。

千葉県で大規模な停電など大きな被害がでた2019年の台風15号で千葉市で観測された最大瞬間風速は57.5メートルでした。また、高潮や高波により関西空港が広い範囲で浸水したり、暴風により建物の屋根が飛ばされ、建設現場のクレーンが折れたりするなど大きな被害をだした2018年の台風21号で大阪府田尻町(関西国際空港)で観測された最大瞬間風速は58.1メートルでした。今回の台風ではこれを上回る暴風が吹く予想です。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動し、屋内では窓から離れるようにして下さい。

また、今回は沖縄や奄美、九州で記録的な高潮の恐れもあり、海岸付近や河口付近では浸水や冠水にも最大級の警戒が必要です。

記録的な大雨の恐れ 台風から離れた所も注意を

沖縄地方や奄美地方は5日(土)夜遅くから6日(日)にかけて、九州は6日(日)から7日(月)にかけて、台風の活発な雨雲がかかるでしょう。猛烈な雨が降り、記録的な大雨となる予想です。大河川でも氾濫する恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒が必要です。

お住まいの場所が安全な場所か否かハザードマップで確認し、安全ならば自宅内での安全確保を、危険な場合は指定された避難場所への移動のほか、安全な親戚・知人宅等への移動も考えて下さい。新型コロナウイルス感染の懸念もありますが、危険な場所にいる方は自宅の外への避難をためらわないで下さい。

台風からは比較的、離れた中国、四国、近畿、東海、関東甲信にも湿った空気が流れ込むため、7日(月)にかけて所々に活発な雨雲がかかり、局地的に雨量が多くなるでしょう。道路の冠水にご注意下さい。山沿いを中心に大雨となる恐れもあります。