歌手でアーティストの氷川きよしが9月6日、インスタグラムで43歳の誕生日を迎えたことを報告。赤ん坊の氷川を抱く母親とのモノクロ写真を投稿し、「私を産んでくれてありがとう」とコメント。デビュー20年が過ぎ、近年、自分らしく生きる氷川に対して応援メッセージが相次いだ。
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アルバムや写真集リリース、配信ライブなどコロナ禍に負けず精力的にこなしている氷川。現在、座長を務める「氷川きよし特別公演」(東京・明治座)も上演中だ。今回で6回目となるこの公演は1部が喜劇、2部はコンサートという2部構成で、9月末まで上演される予定だ。新型コロナウイルスの影響でなかなかコンサート等が開催されないなか、「皆さまにお会いできてうれしかった」と感激の言葉を述べるなど、感無量の開幕となった。
コロナ禍での公演とあって、会場は厳戒のコロナ対策が行われており、「きよしコール」や不用意な歓声をあげることもNG。それでも多くのファンが久しぶりの“生Kiiちゃん”を楽しんでいた。また近年、氷川は演歌歌手のイメージからの脱却を果たしており、客席の大半を占めていたシニアだけでなく若いファンもおり、世代を超えたスターになりつつあるようだ。
「10~20代の女性ファンも増えています。最近では、祖母と孫が一緒にコンサートに行くといったケースもあるようです。メイク・ネイルをしてドレス姿で出てきたり、化粧品会社DHCのCMに出演したりと近年、ジェンダーレスな活動が注目を浴びていますよね。若い人にとっては、かつての男らしい“演歌の貴公子“というイメージより、新しい演歌系ポップスターという感じの存在だと思います。若いファンが増えたせいか、氷川のインスタグラムのフォロワーは現在30万人以上を数えていますよ」(女性週刊誌の芸能担当記者)
氷川は2017年頃から徐々にこれまでのイメージを覆す中性的な魅力を打ち出し始めているが、本人はその転機について昨年、「週刊新潮」の直撃インタビューに答えた内容が話題になった。曰く「みんなが求める『氷川きよし』に徹してきたけど、40歳を過ぎて、人としてもっと表現の幅を広げたい」だとか。また、演歌界でデビュー後、「男らしさ」を強いられて自殺したくなったこともあると告白した(2019年12月19日号)。幼少の頃からからだが弱く「女っぽい」といじめに遭ったことが、のちの人格形成に影響を与えたようだが、自分らしさを求めてのキャラ変後の氷川はどこか吹っ切れた感があり、自らエンターテイナーとして全力で楽しんでいるようにも見える。