杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat
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日本人として、食事のおはしの作法は大多数の人が厳しくチェックしている。気にする人は本当に気にするので、おはしの持ち方に通じる鉛筆の持ち方は、正しく覚えておくに越したことはない
日本人として、食事のおはしの作法は大多数の人が厳しくチェックしている。気にする人は本当に気にするので、おはしの持ち方に通じる鉛筆の持ち方は、正しく覚えておくに越したことはない

 うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格。ベストセラー『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』の著者・杉山奈津子さんが、今や5歳児母。日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。

 この連載が本になりました。タイトルは『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』です。杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る「私の育児論」を、ぜひご覧ください。

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 小学1年生の息子は今、ひらがなとカタカナの書き方を覚えるべく、宿題のプリントにせっせと文字を書いています。そんな息子のようすを横に座ってじっと見ていると、ひんぱんに、「書き順が違うな」と気になる箇所がでてきます。

■筆圧が強いと、テストのときに苦労する

  筆順に関しては、ひらがな、カタカナの両方とも、問題集に「どちらから先に書くでしょう」という問いがあります。かつて、私が漢字を習ったときも先生から、筆順を厳しく指導されたことを思い出しました。

 ただ、私としては文字を書くにあたり、「筆順よりも優先してチェックしておくべきではないかと思うポイント」があります。
 
 まず、なかなか盲点だと思うのですが、「筆圧について」です。私はかなり筆圧が高く、そのせいでかなり苦労しました。

 長時間シャープペンをもって字を書いていると、無意識に強い圧力をかけているせいで手が痛くなってしまい、試験前や受験時など、長時間勉強するときには湿布が必要でした。それに字が濃いと、テストで間違えたところを直すとき、きちんと消せずにあとが残ってしまうことも多く、計算式の下に字が残っていて「どちらが正しい数字か混乱する」なんてことが何度もありました。

 そしてしっかりと奇麗に消すためには、時間も力も人より余計にかかります。マークシート形式のテストでは、力を入れて消しゴムをかけるせいで、別の箇所まで消してしまうことも。こうした点を省みて、なるべく筆圧をかけずに字を書けるようにしておけばよかったと、何度も悔やんだものです。

■鉛筆の正しい持ち方の考え方は、おはしと同じ

  二つ目は、「正しい形で鉛筆を持っているか」です。ここでもまた私は、正しいとされている鉛筆の持ち方と少し異なったクセをつけてしまいました。たまに、正しい持ち方で字を書いてみると、筆圧の強弱もつけやすく、握る力も弱くていいなと感じます。

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