テレビではしゃべれないことやテレビではできないお笑いを追求したカンニング竹山単独ライブ「放送禁止」。今年のライブは新型コロナの影響で2度の延期となり、26日にオンラインライブで開催される。そこには、コロナ禍だからこその新たな挑戦も。ネットに書き込んだ人は「吊るし上げシステム」があるという。
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そもそも単独ライブ「放送禁止」は、13年前から始まっているんです。14年前に放送作家の鈴木おさむさんが演出した舞台に出たんですよ。そのあとに、鈴木おさむさんから呼ばれて「竹山君、ライブやらないですか?」って言われて、僕は「いいです、やらないです」って断っていたんです。そうしたら、おさむさんから「心にぽっかり穴が開いていないですか?」って言われて、当時は相方を失って、ひとりでやっているときで、そんな言葉をバンと突きつけられてビックリしちゃって……。
おさむさんが言うには、コンビではなくなってしまい漫才師ではなくて、ひとりでライブをやっていくには「カンニング竹山はこういう芸人です」というのを作っていかなければいけないと。「竹山君には竹山君の人生がこれからもあるわけで、お手伝いをしますから、初めは大変なこともあるかもしれないけれども、一緒にやりませんか?」って言われたんです。それでも、僕は「いいです、やらないです」って断っていたんです。
それまで、お笑いコンビ・カンニングとして単独ライブもやっていたんですけど、そのときはネタは僕が作って、相方がチケットのこととか裏方をやってくれて、全部自分たちでやっていたので、ひとりでライブをやるとなったら全てやらなければならないのかと思っていたんです。いま考えれば、そういう裏方のことなんかはプロの方に任せればいいことなんですけど、当時は無知で考えも及ばなかった。そういうのもあって、面倒で断っていたというのもあった。
おさむさんから「ライブやりませんか?」って言われてから数カ月、毎日ずっとライブのことを考えていて、お正月休みで石垣島に行っていたときに、いまでも忘れないんですが海を眺めながらライブのことが頭から離れず、石垣島からおさむさんに電話をしました。「これは逃げてはいけないな。ライブやりたいのかな?」と思って。それで、おさむさんに「やっぱり手伝っていただけますか?」って話をしました。