今年のライブは3月の予定が8月に延期になり、8月も中止になってしまい、ライブはやるつもりはなかったんですけど、オンラインでやろうということになったんです。これもまた、ちょっとおかしいシステム作っていて、オンラインライブなのにアーカイブはやらないんですよ。26日の生配信だけで、一切見られない。見逃したら二度と見られないし、証拠も残さないし(笑)。

 ライブ「放送禁止」って、ここ5年間でルールが決まっていて、ライブであったことを一切口外しない、ネットに書き込まない、ライブという空間だけで楽しむということをお客さんに約束してもらっています。僕とお客さんは共犯関係と呼んでいて、お客さんは共犯者だと。まぁ、ありがたいお客さんばかりで、ひと言も漏れてないんですよ。

 ライブのときは、書き込みたい人とかはお金を返すから帰ってくれ! って冒頭に言うんですよ。いままで帰った人はいないですけど。メディアの方でライブに来た人にも、口外することは禁止していて、この5年間一切書かれたことはない。

 今回オンラインライブで、インターネットの世界でこのルールが成立するかっていう挑戦でもあるんですよ。告知でも書き込みたい人はチケット買わないでくださいって書いているんですけど、ライブのようにお金を返すから帰ってくださいとはできないので、書き込んだり、口外したりした人は吊るし上げるシステムを作ったんですよ。ちょっとひどいことですけど(笑)。「もし、書き込んだら、吊るし上げられますよ」っていうシステム。

 オンラインライブのためにネタも全て作り直しているんですよ。中野サンプラザでやろうとしたこととは全く別のことなんです。中野サンプラザでやろうと思っていたライブもものすごく自信があるものなんですけど、1回、それを全部忘れて、オンラインライブ用に新たに取材をしました。

 とある昔起こった誰でも知っている事件を当事者に取材して「何が起きたのか?」「どういう経緯だったのか?」を徹底的に取材して語っていきます。はっきりした真実が全くでていないことを取材できたので。
 
 1年に1回のライブ「放送禁止」ですが、正直、作り込むのは大変なんですが、お客さんが僕のことを育ててくれたというのはあります。芸人としてこのライブはやらないといけないと思って続けています。「竹山ってなんでテレビ出ているんだよ、芸もないくせに」「芸もないのに黙ってろよ!」とか書き込む人は、何も知らないんだなと。ライブ「放送禁止」のお客さんからすると、その書き込みは笑われているという。ある人から「竹山さんは、ネットに散々なことを書かれるけど、何にも知らないんだね。そういう人たちに苦情とか言われてもしょうがないよね」って言われたことも。

 特に俺のこと嫌いだとか俺のことを全然面白くないとかネットに書き込んでいる人や書き込まないにしても思っている人は、1回、ライブ「放送禁止」を見なさい!(笑)あなたたち知らなかったかもしれないけれど「私、こういうものです」、テレビでのカンニング竹山が主軸じゃないですよ、あれはタレント業です。芸人としての本業はこの「放送禁止」なんですよ。

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