9月21日は敬老の日でした。我々日本人の平均年齢は、女性が約87歳、男性が約81歳となっており、女性の2人に1人は90歳まで生きると言われています。人生100年時代が現実のものになりつつあるようです。
ところで皆さんは、魚の寿命について考えたことはありますか?
魚の年齢は、ウロコや耳石などを調べることで推定することができ、一般的には、体の大きな魚は小さなものに比べて寿命が長い傾向があります。
比較的なじみのある魚でみてみると、ワカサギやアユなどは平均寿命が1年程度と非常に短命です。
寿司ネタとして有名なところでは、サバやイワシなどは7~8年程度、ブリやスズキ、マグロ、ヒラメなどは10~20年程度と言われています。イカやタコは非常に短命で、1年程度で生涯を終えるものが多くなっています。
比較的長寿な魚としては、20~40年生きると言われている真鯛や、50~70年生きると言われているウナギなどがあげられるでしょうか。
一般的に魚は、年齢が上がるほどサイズも大きくなると言われていますので、大相撲の優勝力士が掲げている大きな真鯛は、掲げている力士と同じか年上の30年近く生きている可能性が高そうです。
ちなみに真鯛は大きくなりすぎると味が落ちると言われており、2~3年程度の30センチセンチ前後のものが脂の乗りと身の締まり具合のバランスがよくて美味と言われています。
長寿のイメージが強いコイについては、一般的には50~80年程度生きると言われており、過去には200年以上生きたものがいるとも言われています。やっぱりとても長生きなんですね。
でもさらに信じられないほど長生きの魚がいるんです。主にグリーンランド周辺など北大西洋の冷海水域に生息しているニシオンデンザメです。
一般的にサメの寿命は長く、ジョーズで有名なホオジロザメは人間並みの70年以上生きると言われていますが、ニシオンデンザメの寿命は桁違いに長く、平均で200年以上生きるようです。