※写真はイメージ(gettyimages)
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 KAT−TUNの中丸雄一による、1年半ぶりのソロアクトライブ「中丸君の楽しい時間4」の上演が始まった。構成・演出もすべて自分が手掛け、やりたいことのみを詰め込んだセルフプロデュース公演だ。AERA 2020年9月28日号から。

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――ソロアクトライブ「中丸君の楽しい時間」は、2008年に初演、17年に第2弾、19年に第3弾を上演し、今回で第4弾となる。前回はコントや自身がレギュラー出演している「シューイチ」を彷彿(ほうふつ)とさせる番組のパロディー、洋画のアテレコ、驚異の速さを誇る「ブラホック外し競技」の実演などで笑わせつつ、プロジェクションマッピングなどを駆使したスタイリッシュなパフォーマンスでも観客を魅了した。今回はどういう企画で楽しませてくれるのか。

■自分が面白いものを

中丸:ひたすら自分が面白いと思うことを自由にやる、というのは今回も同じですね。だいたい、いつも七つくらいコーナーがあるんですが、前回のライブでウケが良かったものを半分残して、半分は変える形でやっています。ただ、今まではコーナーを優先して、全体のストーリーみたいなものは二の次だったんです。でも、全体を通して繋がっているメッセージみたいなものがあると、ライブとしてもっと上質なものになるんじゃないかなと思って、今回はそういう方向も強化しています。ちなみに、取材では“ブラホック”のことばかり聞かれるんですが、冷静に考えたら恥ずかしい競技ですし、親も呼べないので、それに代わるチャレンジ企画を考えています。ただ、あれを超える企画にしようと思うと、また親を呼べなくなりそうですけど(笑)。

 なんにしても、こうやって自由なことができる場をいただけるのは本当に楽しいですね。一人舞台は責任も大きいですが、いいものを作ればダイレクトに評価もしてもらえる。やりがいを感じています。

■家でも楽しんでほしい

――今までの公演と大きく異なることもある。新型コロナウイルスの感染拡大防止で会場の客席が半分しか使えない。だが一方で、配信も決定した。

中丸:客席が半分に減るということで、限られた予算のなかでいかに面白いものを作るか。配信も意識した演出にしなきゃいけないですし……それを考えるのは大変ではあるんですが、アイデア次第ではチャンスにもできるな、と思っています。せっかくだから、誰もやったことがない新しいテクノロジーを使ったことにも挑戦したい。そういう新しい機材の情報などは、日ごろから世界中のパフォーマーの映像をYouTubeでチェックしたりして、アンテナは張っていますね。もちろん、やりたいものがすべてできるわけではないんですが。

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