華原朋美=2015年8月(C)朝日新聞社
華原朋美=2015年8月(C)朝日新聞社
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 YouTubeの動画配信で謝罪を繰り返す歌手の華原朋美に心配の声が上がっている。

 華原は9月16日にYouTubeチャンネルを開設。20日の動画では、

「今日も一日、私は支払いに追われていました。どんどんどんどん口座から自分のお金が減っていくのを見て、私、この先大丈夫なのかっていうふうに、本当に思ってます」

 と金銭面の不安を吐露。1児の母であることを前置きした上で、

「息子を健康に元気いっぱいに育てたいと思うのが私の目標なので、ウーバーイーツでもチャリでもなんでもこい! レジ打ちでもしようかなと、色々行く先を迷っているところでもあります」

 と明かすと思わぬ騒動に。ネット上では、

「レジ打ちの仕事を下に見ている。ダメもとでできる仕事ではない」

「あなたにレジ打ち、ウーバーイーツとか無理だから。失礼すぎるよ」

 など批判のコメントが殺到した。

 すると、華原は翌21日に「ヤフコメさんへ」というタイトルの動画を投稿。レジ打ちを下に見たような誤解を招く表現したことを謝罪した上で、自身のツイッターに寄せられた「ヤフコメなんて気にしないほうがいい」という激励のメッセージに対して、こう思いを語った。

「私、ヤフコメ好きなんですよね。あれが本当なんだもん。あそこに書く人たちは名前も住所も分からないけど思ったことを率直に書いているわけだから素直に受け止めるべきだし、そんなふうに思わせてしまったんだって反省しなきゃいけないなと率直に思ったので。ヤフコメさんに謝罪をしたくてYouTubeをやりました」

 この動画を見た華原をよく知る音楽関係者は不安を感じたという。

「あの言葉は華原さんの本心だと思います。彼女はすごく純粋だから全てを受け止めてしまう。ヤフコメをいちいち気にしていたら心がつぶれてしまいます。あの動画を見てレジ打ちやウーバーイーツを馬鹿にしていると思った人はほとんどいないでしょう。少なくとも僕は全く感じなかった。ネット上で怒りの書きこみをした人たちは、動画を直接見たのではなく、華原さんの一連の発言が活字になったのを見て怒った人たちだと思います。動画のコメントを文字にすると受け取り方も変わってくる。書き込みの中には人格攻撃も少なくないし、誹謗(ひぼう)中傷がひどい。彼女は自由奔放に見えて繊細な性格なので心配です」

 懸念は早くも的中してしまう。23日に「謝罪をもうしあげます。」という動画のタイトルを投稿。ベビーシッターの虐待騒動をめぐるバイオリニスト・高嶋ちさ子とのトラブルについて言及し、

「ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした。私の勘違いであり、虐待ではありませんでした。そのことについてものすごく反省しております。大変申し訳ございませんでした」

 と高嶋、所属していたプロダクション尾木の社長に向けて泣きながら謝罪した。毎日投稿していた動画はこの日を最後に更新されていない。平成の歌姫として一世を風靡(ふうび)し、今もなお根強い人気を誇る「朋ちゃん」。心身の状態は大丈夫だろうか。(牧忠則)

※週刊朝日オンライン限定記事