ただ、日本代表では途中出場の「ジョーカー」という位置づけで、スタメン出場の機会が見られない。W杯の全4試合でいずれも途中出場。W杯出場を決めたアジア最終予選のオーストラリア代表戦も、0-0の後半39分から出場し、2ゴールを挙げている。21年の東京五輪もケガの影響はあったが、出場時間は6試合で計70分のみ。

 スポーツ紙デスクは「森保監督が三笘を評価していないわけではない。むしろ攻撃で違いを出せる選手だから、相手が疲弊した後半の勝負所で起用しているのでしょう。実際、この采配が的中している部分はある。でも、今後さらに上のランクを目指すなら、攻撃の形を構築しなければいけない。三笘はその中心になれる選手です。スタメンから起用しても十分に結果を残せる力を持っていますから」

 続投が決まった森保監督だが、W杯で優勝候補のスペイン、ドイツを破った戦術に限界があることも事実だ。技術で上回る相手にボールを保持されるのは仕方ないが、攻撃はショートカウンターに依存。グループリーグ2戦目のコスタリカ戦のように、相手守備陣に固いブロックを敷かれると、攻撃面で引き出しが少なく決定機を生み出せない。0-1で敗れたのはツキに見放されたのではなく。相手の術中にハマった必然だった。

 途中出場で勝負を決める「戦術・三笘」から、次のステージに向かわなければ日本代表は進化しない。森保監督の起用法が注目される。(今川秀悟)

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