1月6日に始まったNHK大河ドラマ「八重の桜」。前作「平清盛」の“失敗”を反省してか、今回のNHKの意気込みには並々ならぬものがあるようだ。
「清盛が『画面が汚い』と酷評されたこともあり、今回の撮影ではNHKの方針として“映像”にはかなり気を使っています。加えて、綾瀬さんの可愛く明るい部分も引き立てようと心がけているようです」(芸能事務所関係者)
評論家の佐怒賀三夫氏もこう話す。「あまりの事前PRの多さに閉口しましたが、前作と同じ轍を踏まないようにNHKの努力が感じられました。色彩やスペクタクルなシーンの使い方など、力の入れ方が前作とは格段に違い、主演の綾瀬も清潔で良い。今は女性が主役のほうが華やかで当たる気がします。2008年に『篤姫』がヒットしたように、時代にマッチしているのでしょう」。
豪華俳優陣の評価も上々のようで、なかでも初回で八重の兄・覚馬(西島秀俊)が入門した「佐久間象山塾」は、長谷川博己演じる八重の最初の夫・川崎尚之助や、小栗旬演じる吉田松陰などイケメン度が高い。昨今の視聴率に大きくかかわるBL(ボーイズ・ラブ)好きの“腐女子”層も、歓喜しているんだとか。
その他、綾野剛や斎藤工など旬の若手キャストも続々登場。出産後初のドラマ出演となる黒木メイサや、今作が本格俳優デビューとなる元西武ライオンズの工藤公康氏の長男・工藤阿須加も出演し、話題性は抜群だ。
「NHKらしく、大物ミュージシャンの超用もあります。俳優の古谷一行の息子、Dragon Ashの降谷建志が新選組の斎藤一役で、吉川晃司が西郷隆盛役で出ます。特に吉川の西郷は、民放ではできないキャスティングで、ビジュアル的にも意外性があって話題になりそう」(テレビ局関係者)
※週刊朝日 2013年1月25日号