さらに皇女は、皇位継承は「男系男子」にこだわる保守系議員にも理解を求めやすい案だという。女性宮家を創設した場合、一般男性との間に生まれた子は「女系」となってしまうことから、皇位継承問題がつきまとう。皇女の場合、結婚すると皇族でなくなるため、そうした問題と切り離して議論することができる。
「女性宮家が創設された場合は、女性皇族のお相手選びはもっと難しく、慎重にならざるをえないでしょうね。皇女の場合は、配偶者は皇室と親戚になるが、配偶者が皇族になるわけではありません。やはり大きな違いです」(皇室ジャーナリスト)
にわかに国民の関心が集まる皇女の制度。今後の政府の動きに注目したい。(AERAdot.編集部/鎌田倫子)