「最初は純粋にマンガとして、冒険ストーリーやギャグを楽しんでいるんですが、繰り返し読むうちにマンガやコラムに書かれている詳しい知識がだんだんわかってきて、関連するニュースへの関心も高まり、知識の幅が広がっていくんです。読むたびに、興味のポイントや深さが変わってくる作品ですね」
扱うテーマの幅広さも『科学漫画サバイバル』シリーズの特徴だ。『センスは知識からはじまる』という著書もある水野さんは、「これからクリエイティブな力がどんどん必要になる時代、発想力をつけるにも何をするにも、幅広い知的好奇心を持っていることは一つの強みになる」と語る。
「親の力だけでは、子どもの興味を広げてあげるにも限界があるのですが、『サバイバル』を置いておくだけで勝手に子どもが興味を広げていってくれるのはありがたいです」
これからはいまある問題を解決するのではなく、いま目の前にない問題を見つけ出す能力が問われる時代と水野さんは言う。
「その能力を磨くためには、幅広い知識の下支えが必要。『サバイバル』はその土壌づくりに役立つと思います」
(ジュニア編集部・福井洋平)