■感染爆発を防げるか

 ただし、欧米で再び実施されたロックダウンとは異なり、国内の営業時間短縮の要請はあくまで“お願い”ベースで、受け入れるかどうかは各店舗に任されている。時間短縮とはいえ、都内では午後10時までは営業でき、忘年会なども1次会なら十分開催できる。

 分科会も全面休業は求めず、「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」を紹介する。

 ▽飲酒するなら少人数、短時間で▽箸やコップは使いまわさず、一人ひとりで▽正面や真横はなるべく避け、斜め向かいに座る▽(飲食時以外の)会話をする時はマスク着用▽大声を避け静かに会話。

 こうした対策で感染爆発や医療崩壊を防げるか。分科会は、3週間後の12月半ばをめどに感染動向をみながら、さらなる強い措置が必要かどうかを判断するという。(科学ジャーナリスト・大岩ゆり)

AERA 2020年12月7日号