2020年1月にデビューし、リリースしたCDがいずれもミリオンセールスを達成するなど、現在も快進撃を果たしているSnow ManがAERAに登場。2020年12月28日-2021年1月4日合併号から。
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「Snow Manはデビューできない」という声をたくさん聞いた。渡辺翔太は10月に行われた生配信ライブでそう語った。だが、2020年1月にデビューするや、快進撃を果たしている。強みはどこにあるのか、あえて本人たちに尋ねた。
「パフォーマンスとか、いい意味でいままでのジャニーズになかった感じかな」(目黒蓮)、「みんな負けず嫌いなところ。どんなときでも絶対100点を叩き出したいっていう」(深澤辰哉)、「まじめさと息抜け感の塩梅が丁度いい。練習すごいまじめにやって、本番は楽しもう、みたいな」(ラウール)、「入り口の多さ。9人もいて個性かぶってないし、それぞれの活躍をグループに還元してる」(佐久間大介)、「入り口の幅が広い。YouTubeやSNSでの力の入れ方とか」(阿部亮平)、「仲の良さというか、チーム力。言いたいこともちゃんと言い合える」(向井康二)。
多様性に満ちた答えが返ってきた。だがどれも、納得できる。これだけの強みを持っているのは、デビューまでの時間が長かったからこそではなかろうか。
宮舘涼太は「信頼関係だと思いますね。やっぱり」と言った。「僕らが命かけた作品をファンの方が盛り上げてくださる関係」。だがその信頼を勝ち取ってきたのは、まぎれもなく彼ら自身だ。そして渡辺が「Snow Manはあくまでも自然体を愛してもらっている」と語った通り、メディアで見せる姿と現実のキャラクターとに、1ミリもブレがない。
雌伏の時を過ごした彼らが、ようやくこれから、というときに襲ったコロナ禍。その悔しさは想像を絶する。だが、こんな時世だからこそ、人々はいっそう彼らに惹きつけられるのではないか。培ってきた実力と、秘められた長年の思いがあるからこそ、人としてしなやかで強い。成功を収めても慢心することなく、「いま以上に、これからも挑戦していく」(岩本照)未来を見せてくれるに違いない。(編集部・伏見美雪)
Snow Manの独占ロングインタビューはAERA2020年12月28-1月4日合併号でお読みいただけます。
※AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号