芸能人のチャンネルは、事務所にやらされている感があったり、イメージを守るためにテレビや雑誌で見られそうな姿をだしたり、編集や企画に熱量を感じにくいチャンネルが多いです。これらの壁を突破するのは、演者の自主性です。芸能人が積極的に動画作りをしているチャンネルは伸びやすいです。この差は数字に表れます。

 次に、2020年にYouTubeで大きな話題をもたらしたグループとして、レペゼン地球さんをあげます。彼らはYouTuberではなく、音楽のDJグループですが、YouTubeで人気に火がつきました。YouTubeの動画に広告をつけず、再生収益を受け取らないスタイルでずっと活動していましたが、彼らは圧倒的な人気があり、ライブの動員数も素晴らしいです。収益源は、グッズや音楽やイベントの売り上げですが、炎上騒動やコロナの影響で、ライブが中止になり窮地に立たされました。リーダーであるDJ社長が解散を宣言し、最後のライブを福岡ドームで開催することになった際に、クラウドファンディングで2億円を集めました。この影響力の強さは、YouTubeの可能性だと感じています。

 YouTubeを広告収益のために運営するのは一般的なYouTuberですが、YouTubeの展開はもっと可能性があり、物販やライブや音楽やさまざまな活動を後押しするのがYouTubeです。単純に再生回数をあげるのではなく、その先に何をするのか、という部分が問われるようになります。2021年以降は、YouTubeの外側にどう展開するかが、YouTuberの明暗を分けると思います。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?