


放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、今年『PEANUTS』コミック生誕70周年を迎えてさまざまなアイテムが登場した、スヌーピーグッズについて。
【写真】PEANUTSコミック生誕70周年を記念した『PEANUTS Celebrating 70 years Collection』はこちら
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「なぜ猫だけ?」
「犬号は出ないの?」
『週刊朝日』の“まるごと猫号!”が発売されてからというもの、何人の“犬派”からこう言われたことだろうか。
ということで今回は“犬”を代表して、今年、『PEANUTS』コミック生誕70周年を迎え、マニアら垂涎のスヌーピー・グッズを紹介したい。
アニバーサリーイヤーゆえ、百貨店やホテルでも催事が行われた今年。
「スヌーピーって哲学なの」と呟く“母”に深く頷く高畑充希さんがカワイイのは、オリジナルデザインボウル付きセットを売り出している『ケンタッキーフライドチキン』のCMだ。
さて、私が「この業界には本当にスヌーピーファンが多いのだなぁ」と感じるのは、芸能プロダクションからハガキをいただくとき。タレントさんの取材をしたり、祝花や差し入れなどを贈ったりしたときに届くお礼状に、かなりの確率でスヌーピーの切手が貼ってあるのだ。常に販売されているワケではないので、売り出し時に担当のデスクが郵便局で大量購入していると思われる。
これも70周年ゆえ、今年は「郵便局限定グッズ」というのがあった。既に売り切れているモノが大半なのだが、お礼ハガキにはピッタリなシールタイプのフレーム切手シートのセットは大人気だったと聞く。
切手以外のオリジナルグッズも、アニバーサリーイヤーならではのスペシャルアイテムだったため、手に入れられた人はラッキーだった。
さらに、東京都町田市にある『スヌーピーミュージアム』がスタートさせた新コンテンツ「スヌーピーミュージアム・オンライン」が、芸能界のスヌーピーファンの間で盛り上がっている。
開館1周年を記念して、館内を文字通りオンラインで巡れるうえ、「ブラウンズストア」で買い物ができるというシステム。
30分ほどのコンテンツではスヌーピーが大活躍。展示室内にドローンを飛ばしているので、オンラインならではの映像も楽しめるのだ。
さらには「~オンライン」でしか買うことができない限定グッズも揃う。
子供だましだと思っていただいては困る。開館1周年を記念した新商品の中には『gelato pique』(ジェラート・ピケ)とコラボしたブランケットやルームシューズもある。
犬派も恵まれている。
山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める
※週刊朝日 2021年1月1-8日合併号