北村匠海(C)朝日新聞社
北村匠海(C)朝日新聞社
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 昨年は「サヨナラまでの30分」や「とんかつDJアゲ太郎」など主演映画が4本も公開された俳優の北村匠海(23)。9月期のドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)にもメインキャストとして出演。また、ダンスロックバンド・DISH//としても活動し、あいみょんが作詞、作曲を手掛けた「」がYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で公開され、8000万回再生を突破する大ヒット。「日経トレンディ」が昨年末に発表した“来年の顔”にも選出されるなど、2021年は更なるブレイクが期待される。

 北村といえば、浜辺美波とW主演を務めた「君の膵臓をたべたい」(2017年公開)が大ヒットし、知名度が一気に上昇。その後も多数の作品に出演し、若手ながらどんな役も演じ分ける実力派俳優として評価されている。また、正統派のイケメン俳優とは一味違う、影がありそうなアンニュイな雰囲気も魅力だろう。

「実際の性格もガツガツしてない草食系なんだとか。映画で共演した山本舞香が以前、バラエティ番組で北村のことを『性格が弱すぎる』と話していました。発言やツッコミなどは面白いのに、北村の声が小さくて聞こえず、結局、笑えないとか。北村曰く、自分が所属するダンスロックバンドのメンバーと話す時は声が出るそうですが、山本は『やる気あるの?』と感じてしまうそうです。また、吉沢亮、小松菜奈と三兄妹役を演じた映画『さくら』の完成記念トークイベントで、北村は共演者の名前を知った時の心境について『兄弟妹みんな目が死んでるなと思った』と自虐トーク。さらに、自分は過去に『目が死んでる』という理由で、20テイクも取り直したことがあると明かしてました」(テレビ情報誌の編集者)

 ある意味、自然体でありのままの姿を見せているということだろう。映画で共演した浜辺はラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM、8月13日放送)で、北村の人間性について、おじいちゃんのように安定した性格をしていると明かしていた。器が広く、精神も安定しているという。無理をして前に出て目立とうとしないからこそ、心に余裕があるのかもしれない。

「北村自身も『怒ることはないです』とインタビューで話してましたね。イライラしたりすることはあるそうですが、生きていれば色々なことが起こると思い、感情をこえて違う境地に行ってしまうのだとか。周囲からは“釈迦”と呼ばれることもあるそうです。また、自分のことを話すのは苦手で、なかなか本音を打ち明けられない性格だとも話していました」(同)

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性格はモノに話しかける不思議ちゃん