ならば鼻毛を処理しよう、といっても注意が必要だ。鼻毛はウイルスやほこりの侵入を防ぐフィルターの役割がある。また、鼻の穴の中の温度や湿度を一定に保ち、粘膜を守るものでもある。

 耳鼻咽喉(いんこう)科医で金沢駅前ぐっすりクリニックの鈴木香奈院長は「自分でやる場合は切るのがおすすめ」という。

「鼻毛が出やすい鼻の手前のほうを短く処理し、奥の毛は残すようにする。脱毛するにしても同じようにしたほうがいいです。自分でやると奥の毛も脱いてしまう恐れがあるので、専門店などでやってもらうといいでしょう」

 ちなみに、前出の鼻毛警察の男性は、自分の鼻毛にも厳しい。眉毛やひげを整えるのと同じ感覚で、毎朝鼻毛を確認しているという。その上で、堀江さんだからこそ、と期待を寄せた。

「鼻毛を伸ばして金色にしたり、オシャレに遊んだりしてほしい。鼻毛にイノベーションを起こしてほしいです」

 考え方は人それぞれだが、マスク生活が長引く中で出てきた新たな「課題」ともいえそうだ。

(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日オンライン限定記事

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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