「それぞれのメンバーがゲーム、クイズ、スポーツなど得意分野を見つけ、日向坂の知名度を上げようと必死な姿が伝わってきます。2期生たちは1期生の先輩たちが苦労しているのを見てきた分、尊敬の念が強いのが伝わってきます。3期生を含めてメンバー間の絆が強い。一人のメンバーに依存していないグループだから、卒業しても人気が一気に落ちるリスクも少ない。キャプテンの佐々木久美の功績は特に大きいと思います」
グループとメンバーに誰よりも愛情を注ぐ佐々木久美は時に嫌われ役もいとわない。ひらがなけやきの時は準備不足を露呈したステージ後に、「悔しくないの? 本当にもっと危機感持ってやらないとやばいよ。一人一人の意識が低すぎると思う」と涙ながらに訴えたことも。冠番組「ひらがな推し」では、司会のオードリー・春日俊彰が呼びかけた際にメンバーの反応がなかった時は、「みんな返事しようね」と間髪入れず注意した。
メンバーのプロ意識が強いのは佐々木久美の影響も大きいだろう。コロナ禍で心がふさぎ込む日々が続く中、逆境を乗り越えて輝く日向坂の姿にファンは魅了されている。今後も「日向坂旋風」が吹き荒れそうだ。
(牧忠則)
※週刊朝日オンライン限定記事