コロナ対応でも後手を踏み、支持率急落の菅首相。案里被告の議員辞職、控訴断念に続き、もう一つの「爆弾」があるという。
1月の案里被告の判決公判で裁判所は「被告人は(克行被告の)配偶者であった」と読み上げた。その文脈はすでに過去形だった。前出・自民党幹部は話す。
「判決を見て克行被告とは離婚したのかと不安になった。もし、そうならば、世論は克行被告、自民党が悪者になりかねない」
参院選で案里被告の当選以上に自民党に懸案だったのは、案里被告の陣営に渡った選挙資金1億5千万円の問題だ。案里被告は自身の裁判でも克行被告が作成したという2900万円の「買収リスト」記されていた手書きメモについて「主人のもの」と証言していた。
いわば克行被告を法廷で“売った”ともとれる。河井被告夫妻の関係者はこう話す。
「自民党の1億5千万円は、党幹部以外では河井被告夫妻だけしか真相は知らないと思います」
菅首相と二階俊博幹事長が最も恐れるのは、案里被告の「秘密の暴露」だ。
「案里被告が議員辞職に加えて、克行氏と離婚となれば、歯止めがきかず、自民党からの1億5千万円のことについて、何を言いいだすか。その動向いかんでは、菅政権は本当にヤバくなる」(前出・自民党幹部)
(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事