すぐそこに台所がある在宅ワークは手軽に飲み物を入れられるのも利点。 AERA 2021年2月22日号は、仕事中にありがちなシーンに合うベストの一杯をご紹介します。
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在宅ワークをする人が増えてそろそろ1年。口紅を買わなくなったり、ズボンがゴムになったりする中、これが変わった人も多そう。仕事中の飲み物だ。
「会社ではペットボトルばかりだったけど、家にいるなら好きなものを好きなだけ飲める。私? かわいい茶器でいれるフレーバーティーに凝りまして」
40代の男性デスクははにかみながらそう話す。バラの花の香りなどがするお紅茶を楽しむコワモテデスク……。あまりのギャップに驚いたが、やっぱりこれは結構なレアケースらしい。
昨年10月、ウェザーニュースが行った「寒くなる時季の飲み物、あなたは何派?」というアンケート(回答1万726)によると、「コーヒー」が67%。前出のデスクが走った紅茶(14%)、緑茶(同)、その他(5%)をぶっちぎった。
ただ、コーヒーといえば中高生時代の一夜漬けで「眠気覚ましに」とがぶ飲みして気持ちが悪くなった人も多いはず。せっかく在宅で好きな飲み物を選べるのなら、コーヒー一辺倒ではなく賢く仕事の友を選びたい。
そこで、人気の高いコーヒー、紅茶、緑茶を中心に、在宅勤務中の飲み物選びのTPOと、正しい楽しみ方を探った。コーヒー、紅茶、緑茶からビール、カクテルなどのアルコール類まで、飲料全般にくわしい飲料専門家で、“飲料王子”の異名を取る江沢貴弘さん(44)と、様々なお茶を扱う専門店のスタッフの話を元に、編集部が作成した「シーン別お薦めドリンク」が、以下だ。
■仕事中のシーン別お薦めドリンク
【リモートプレゼンで失敗してしょんぼり→ドリップコーヒー】
豆を挽くところから始めて香りをたっぷり楽しめば、イヤなことを忘れゆったり気分に。
【眠い…いかん、目を覚まさなきゃ→熱めの煎茶】
カフェインが多く、カテキンでお口さっぱり。90度ぐらいの湯でいれると心地よい苦みに。
【やる気を出して面倒な作業に着手するぞっ→浅煎りのコーヒー】
カフェインが多いのは浅めロースト。疲労感を吹き飛ばし気分をリセットする効果に期待。
【ダメだ、家だとどうにも集中できない→柑橘系のフレーバーティー】
柑橘系の軽い酸味などが加えられたフレーバーティーのアロマ効果がイライラを鎮静化。
【仕事がうまくいっていい気分♪→ジャスミンティー】
中国茶とジャスミンの華やかな香りが、ハッピーな気分をさらにアップしてくれる。
【ミルクティー】
しばし休憩、心のスイッチをオフにしたい/アッサム、ダージリンなど高級茶葉の豊かなコクとふくよかな甘みにミルクもたっぷり。
【ストレートティー】
やばい、ちょっと免疫落ちてるかも?/ポリフェノールの殺菌力がウイルス撃退につながるとの説も。レモンを加えても◎。
【煎茶】
やばい、ちょっと免疫落ちてるかも?/カテキンが免疫力アップにつながるほか、一部のウイルスを無効化してくれるとの研究もある。
(ライター・福光恵)
※AERA 2021年2月22日号より抜粋