SHINeeは、これまでのインタビューでも常に、「成長した姿を見せたい」と語ってきていた。
今回のアルバムには、「SHINeeを定型化しないで」という警告の意味が込められているそう。収録曲もバラエティーに富んでいる。
■2年間、考えていた
オンユが一番好きだという「Heart Attack」はファンキーな曲調で、キーが大好きな「CODE」は疾走するようなフューチャーサウンドのダンス曲だ。レゲエ調の「Body Rhythm」では、ミンホが会見中、ノリノリでリズムを取っていた。テミンは曲がかかるたびにうれしそうに、椅子に座りながらステップを踏む。
軍隊にいた2年の間、キーはどうしたらいいアルバムが作れるかを考えていたといいい、自信をのぞかせる。
「いいものを作りたいという気持ちと、プレッシャーを感じて逃げ出したくなるような気持ちがあります。
僕は、これが空白期間を経て、久しぶりに出すアルバムとしての力があるのか、最新の曲がある一方で、新しいとは言えなくても、重みや力のあるMVや衣装が作れるのかということを考えました。
トレンディさを追いかける以上に、久しぶりに出すアルバムにふさわしい曲、姿を表現したいと考えて作ってきました。7枚目ということで、今、最もいいタイミングで成長した姿とトレンディさも持ち合わせた新しいシャイニーが見られるんじゃないでしょうか」
■新アルバムはターニングポイント
テミンは、「このアルバムはターニングポイントになったと思う」と語った。
変化を恐れずに挑戦していく姿ももちろんだが、オンユがこう話したのが印象的だった。
「(軍隊生活の間)僕もたくさん活動したいと思っていましたが、何よりメンバーに早く会いたかったです。本当に親しい人を見ると、一緒に時間を過ごしたいと思いますよね。僕たちは今まで離れていたので、そういう時間が必要でした」
2008年に韓国でデビューしてから13年、仲の良いグループとして知られてきたSHINeeらしい言葉だった。会見中も、隣同士に座ったオンユとテミンが楽しそうに話すなど、変わらない仲の良さを感じさせた。
これからもこの結束力で、新しいSHINeeの姿を見せてくれるに違いない。
(編集部・大川恵実)
※AERAオンライン限定記事