長野県在住の管理栄養士・長井佳代さんも、水シャワー実践者で、きっかけは寒中水泳だった。
「仲間と挑戦したのですが、すごく気持ちよくて寒さ刺激のよさを実感しました」(長井さん)
全身に水シャワーを浴びることに抵抗感があった長井さんは、朝起きたらすぐに浴室でパジャマのすそをひざまでまくりあげ、ひざ下に冷水をかける方法を試してみた。
「水シャワーだと全身を拭かなきゃいけないし、ひざ下に水をかけるほうが手軽。一発で目が覚め、一日中元気で活発でいられるようになりました。長野の氷のような冷水をかけるのが日課です。また、寒冷地の長野で歩き回っているうちに背中のぜい肉も落ちました。寒さ刺激で脂肪燃焼効果が高まっているのだと思います」(同)
栄養指導を行う長井さんは、仕事柄無理せず長く続けられることを第一に考えている。寒さ刺激も、ひざから下に冷水をかけるほうがやりやすいと考えた。
「やるかやらないかは本人次第。やらないことでチャンスを逃していることもあるはず。やってみようかなと思う気持ちも、若さや元気につながると思うんです」(同)
取材のために挑戦した記者のその後だが、頭から冷水をかぶるのは時期尚早と反省。風呂から上がる直前に、ひじとひざから先に水をかけるところから始めてみた。すぐにポカポカするのを実感できるため、今のところ毎日続けられている。
昔ながらの健康法とも言える水シャワーによる寒さ刺激、まずは試してみてはどうだろうか。(ライター・吉川明子)
※週刊朝日 2023年2月10日号