――政治家としてのお母さん、蓮舫議員を見て尊敬できる部分はありますか。

 もちろん、尊敬できることもあります。僕は周りの意見を気にして、多数派に流されてしまうことがよくありました。社会に出てから、母のように自分の思っていることをまっすぐに伝えることは難しいことだと実感し、そこはすごいなと思うようになりました。

 ただ、母の強めの口調、言い方には賛同できない。強すぎる言い方で、損をしていると感じます。あの口調は、国会で女性議員として闘っていくための母なりの手段だと思いますが、自分にはできないです。

――昨年8月にご両親が離婚されましたが、驚きはありませんでしたか。

 僕たち(姉弟)が成人していたので、お互いの人生を尊重し合った結果なのだと思います。長い間、双子の姉と父と4人で一緒に暮らしていました。父は優しくて、もめごとやいさかいをしない。母は仕事人間というイメージがありそうですが、家には政治の話を持ち込まないですし、僕の話にも耳を傾けてくれます。

 これもイメージとは違うと思いますが、母は家庭内のこともしっかりやってくれます。僕は実家から出て2年がたちますが、今でも僕のことを気にかけて、生活必需品などを送ってくれます。1カ月に一度は実家に帰っていますが、掃除、洗濯、夜ご飯など、こまめにやってくれて、感謝しています。

――政治家の家庭で育った村田さんが、今はアイドルとして活動していることに少し意外な印象があります。アイドルになったきっかけは何だったのでしょうか。

 最初はバイト感覚だったんです。20歳前後の時に、友人から「面接だけでも」と誘われる形で始めました。歌やダンスのレッスンに通ううちにのめり込んでいって、初のライブに臨む頃には、続けたいという気持ちになっていました。小学生の頃から嵐の櫻井翔さんが好きだったので、櫻井さんのように、マルチなタレントになりたいという思いがありました。櫻井さんは今でも目標です。

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「自分って何なのだろう」