――動画の反響は大きかったと思いますが、どのように受け止めましたか。

 正直、どんな反応が来るのかまったく考えずに発信してしまったのですが、多くの方から応援の声をいただきました。特に、母のことを良く思っていない人から(笑)。母はアンチも多いですが、逆に言えば、反応を通じて、母はこれだけ多くの人と闘っているんだということを実感しました。

 僕は23年間、「母が蓮舫」という宿命と向き合ってきましたが、YouTubeで発信したことで、村田琳として、一個人の意見が届いた気がして、うれしかったです。

――政治については、幼い頃から関心があったのですか。

 つい最近まで、政治には興味がありませんでした。母とも、これまでは政治の話はまったくしてません。

 よく、国会議員の息子は政治をわかっているのだろうと思われがちですが、僕は幼いころから「政治」というよりも「母」を見てきて、母の意見がすべてでした。母に付いていくばかりで、政治的な問題について、何も疑問を持たずに生きてきたんです。

――母親に対する捉え方が変わったのはいつ頃ですか。

 成人してからです。徐々に母の言うことに疑問を持つようになっていたのですが、(1月27日の)予算委員会の映像を見て決定的になりました。ただ、今、その不満を母にぶつけても、僕がまだ政治の知識がなさ過ぎて、論破されるのは目に見えています。母の意見を「間違っている」と言うには、知識がないと的外れになってしまうし、単なるアンチになってしまう。かみつくことは簡単ですが、相手の意見を理解したうえで反論しないと、意味がない。

 偏った意見になりたくないので、今はさまざまなニュースを見たり、新聞を読んだり、政治の本を読むことで、本当に基礎的なことから学び始めています。最近は池上彰さんの『政治のことよくわからないまま社会人になった人へ』という本を読みました。基本的な知識を勉強して、まずはメンバーや友達に聞かれた時に答えられるようになりたい。徐々に知識を深めて、以前の僕と同じように、政治に興味を持てない若者にも考えてもらうきっかけを作りたいです。

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「強めの口調、言い方には賛同できない」