男性アイドルグループ「VOYZ BOY」のメンバー・村田琳(23)。立憲民主党代表代行の蓮舫参院議員の息子といえば、思い出す人もいるだろう。最近、自身のYouTubeチャンネルで「母との決別宣言」ともとれる動画を投稿して、注目を集めている。彼は有名政治家である母に、どういう感情を抱いてきたのか。なぜ今、「母離れ」ともいえる宣言をしたのか。村田が「母との決別後」の初インタビューに応じ、胸中を語った。
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――今年1月以降、自身のYouTubeチャンネルで政治に関する意見を発信されています。政治的なメッセージを配信するに至った経緯や、動画に込めた思いを教えてください。
「今日で、母親のことを気にして生きるのはやめたいと思います」というメッセージを発した動画(1月27日配信)はメディアでも話題になってしまいましたが、実は思い付きだったんです。
ちょうど、テレビで予算委員会の様子が流れていて、母が菅首相に「そんな答弁だから伝わらないんですよ」と批判している姿が映りました。コロナの危機に面したこの状況でも、政治家は言葉尻を捉えるような揚げ足取りをしていて、ベクトルは選挙にしか向いてないのだなと憤りを感じました。いうなれば、小学校のホームルームの時間に「○○くんがこんな悪い事していました。謝ってくださーい!」というようなやりとりを、国を背負っている議員が国会でやっているのが、もうどうしようもないなと。
こういう話をすると「お前の母親がいつもやっている事だろ!」とSNSなどで批判されてしまうのですが、それは母に直接言ってほしい。
それよりも、コロナを本気で国難と捉えて、医療や経済の改善に最善を尽くして行動を起こしている政治家がどれだけいるのか、と思ってしまいます。それでスイッチが入ってしまって、率直な感情をそのまま動画にぶつけました。