——グループの残りの3人にも変化を感じる。多感な10代の時期を大勢の人に見守られながら成長してきた。経験を重ね、ときに衝突しながらも、グループとして一つにまとまってきた。
松島:長い短いじゃなくて、濃い10年でしたね。いろんなプラスとマイナスがあった。感情の揺らぎや迷いもありましたが、他の誰も経験したことがない10年間を味わうことができて、だからこそ得られたものがある。僕は今幸せだし、結果的にいろいろあってよかったんだなと思っています。
中島:みんな大人になったよね。
松島:落ち着いたね。勝利は最初、壁が強くあったんですよ。それをなくしていくのは大変だった。僕らへの壁がなくなっても「正統派ジャニーズ」とか「真面目」みたいなレッテルへの葛藤をずっと抱えていて。やっと最近バラエティーに出たりして、のびのび自分を出して仕事ができてるんじゃないかな。
■セクラバを幸せにする
中島:そうね。去年、俺からも勝利に「表現にもっと力を入れた方がいい」という話をしたことがあって。
松島:ダンスとか情熱的になったもんね。あと、作品やグッズを作るときは、マリウスの国際的な視点とか、発想力はすごく大切で。それが僕たちの個性の一つにもなっていると思う。
中島:菊池はね、やっぱりバラエティーに出て世間への伝わり方が変わったと思う。彼のフィジカルの強さは素晴らしいし、これからもいろんな芸人さんと触れ合って、菊池風磨という人間が、実はマシュマロみたいな柔らかい存在だということをみなさんにわかってほしいですね。
前に進むうえでの摩擦は、完全にないとは言い切れないけど、今はみんなでいいものを作る、セクシーラバーズ(ファンの呼称)を幸せにするという大前提のもと、結束力は今まで以上に強まってます。
——アニバーサリーアルバム「SZ10TH」は、そんな彼らの成長過程を振り返ることができるだけでなく、新たな未来への幕開けも感じさせる一枚だ。リード曲「RIGHT NEXT TO YOU」は全編英語歌詞。ミュージックビデオ(MV)では一糸乱れぬシンクロダンスを披露し、YouTubeで公開すると、1日強で100万回再生を超える大反響となった。