マリナーズ時代の城島健司(写真/gettyimages)
マリナーズ時代の城島健司(写真/gettyimages)
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 近年、日本人野手がメジャーで苦しむことが多いということもあり、捕手として米国でプレーし、結果も残した城島健司の凄さを再認識している人は多いのではないか。

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 バッティングが優れた攻撃的選手のイメージが強いが、捕手として守備面の評価も高かった。日米で存在感を発揮した“ジョー”の捕手としての能力を改めて振り返る。

 昨年3月23日(現地時間)、城島は公式サイトが発表したシアトル・マリナーズ歴代最高の捕手ランキングで4位に選出された。

 日本人捕手として初めてメジャーに挑戦した城島は、マリナーズでは06年から09年までプレー。1年目にいきなり144試合に出場すると、ア・リーグの新人捕手としてはシーズン最多となる147安打をマーク。打率.291、18本塁打、76打点と結果を残し、新人王投票では4位につけた。在籍は4年と決して長くはなかったが、通算では462試合に出場して431安打、48本塁打、198打点という数字をマークした。

「打撃面はもちろん守備面を含めたトータルでの評価」

 在籍時を見続けたマリナーズ球団関係者は、今回の選出意義を語る。

「イチローがいたから目立たなかったが、打撃面は言うことがない。同時に守備の評価も高かった。フットワークや肩はメジャーの水準以上。リード面などで新風を吹かせてくれた。相手打者を研究して毎試合、攻め方を組み立てていた。投手陣とも会話を欠かさず、気持ちよく投げさせることを考えた。チーム全体に気を配り、コミュニーションを図っていた印象が強い」

 マリナーズの捕手部門で1位となったのはダン・ウィルソン(94~05年)。12年に球団の殿堂入りを果したシアトルの英雄だ。キャッチャーとして球団史上最多の通算1251試合に出場し、1071安打、88本塁打、519打点を記録するなど、長年チームの正捕手として活躍した。

「ダンには敵うわけがないよ(笑)。ケン・グリフィーJr.、アレックス・ロドリゲス、ランディ・ジョンソンなどが在籍、チームが勝ち始めた時期にスター選手の影で黙々とプレーしたダンの存在は、チーム内の良心だった。ファンの多くがダンに共鳴していた。ジョーはそういう捕手とともにランキングに入ったのだから、素晴らしいことだよ」(マリナーズ球団関係者)

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守備力で評価された部分は…