石田 自分が応援したくなる存在が理想のアイドル像だとすると、私は、がむしゃらな人がいいですね。がんばってるな、がんばってることを楽しんでるなって子を応援したくなります。わかるよ、それ苦手だよね、でもがんばってるよねって思わせてくれるような子が好き(笑)。そういう子は、必然的にたくさんの人に笑顔を届けられています。ハロー!プロジェクトの他のメンバーのステージを見たりするときにも、一番後ろの列にいても、後ろ向きでポーズを決めているときにも客席からは見えないのにすごく楽しそうな顔をしてたり、そういう子にやっぱり目がいきます。

――近年は、ロックフェスに出場して数十分ノンストップでパフォーマンスしてロックファンのド肝を抜いたり「体力オバケ」と呼ばれたりしましたが、その大きな魅力のステージパフォーマンス力が存分に発揮できない時期が続きます。

小田 昨年からバラード曲をソロで歌うスタイルを取り入れたりしながら、ようやく少しずつ以前のようなスタイルのステージができるようになってきました。誤解がないようにしたいですが、昨年の自粛期間以降、芸能界でもっともステージでパフォーマンスをしてきたのがハロー!プロジェクトだったんじゃないでしょうか。

石田 ステージ数としてはたぶんそうかも。

小田 スタッフさんはじめ、ハロー!プロジェクトのメンバー、来てくださるみなさん、すべてが万全に気をつけ、対策を重ねたことで、ここまで感染者を出さずにやれてこられたのはすごいことだと思っています。

石田 昨年夏に出演が決まっていたフェスも中止になってしまいましたが、またみんなで一緒に楽しめるようになったときに、またあの景色を絶対見ようねっていう気持ちは、私たちもファンの方々も、高まっていると思います。

小田 先ほども言ったように、モーニング娘。は常に新陳代謝を続けるグループです。ですから次のアルバムの時には顔ぶれも大きく変わっている可能性も高く、今のこのメンバーでの空気を詰め込んだもの、このアルバムでしか聴けないものともいえます。このアルバムを聴いて、「これぞ、アイドル」というものを感じ取ってもらえたらうれしいです!(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2021年4月9日号に加筆

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