――3年4か月ぶりとなるアルバムは、タイトルが「16th~That’s J-POP~」という大胆なものです。
石田 「これぞJ-POP」。強気なタイトルですよね(笑)。
小田 今回も15曲中13曲を手がけてくださった、つんく♂さんに、とんでもないものを背負わされた気がします(笑)。アイドルという文化自体、ほぼ日本独自のもの。この一枚で、これぞJ-POP、これぞジャパニーズ・アイドルですって伝えられるようなアルバムです。
石田 1枚を通して聴くと、この曲を歌ってるのはさっきの曲と同じ人たちなの!? っていうぐらい、色々なスタイルの曲が入っています。
小田 アルバムに収録されている「信じるしか!」は、メロディの数が多くて構成が複雑で。息を吸う箇所もあまりなかったり。レコーディングの時はいちばんしんどくて、でも一番楽しくて、「ああ、作ったなぁ」という気分が味わえました。
石田 「恋愛Destiny~本音を論じたい~」は、このアルバムの制作に入るよりも前にレコーディングした曲なんです。リリースの予定がその時点でなくても、つんく♂さんが、今の私たちに歌ってほしいからということで作ってくださった曲です。曲に込められた、現状に満足できるのか、お前たちがやるべきことはもっともっとたくさんあるんじゃないか、といったメッセージが私の気持ちにピタッと寄り添うようで、大好きな曲です。
――お二人が考える「アイドル」とは?
小田 そこについて最近すごく考えています。歌手よりうまく歌えないのがアイドル、ダンサーより踊れないのがアイドル、ととらえる方もいらっしゃると思うのですが、それは全く違っています。歌もダンスも、演技やモデルも全部できる仕事って何? っていう存在がアイドルなんじゃないかなって。身近な存在のアイドルだってたくさんいますが、いろんなことができて、地上の星のように輝く存在こそがアイドルなのかなぁって最近は思っています。