「2021年の「今の音楽」として歌っていきたい」(石田亜佑美)。(撮影/写真部・東川
「2021年の「今の音楽」として歌っていきたい」(石田亜佑美)。(撮影/写真部・東川
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「これそアイドルを感じ取ってもらえたら」(小田さくら)。(撮影/写真部・東川哲也)
「これそアイドルを感じ取ってもらえたら」(小田さくら)。(撮影/写真部・東川哲也)
通常盤ジャケット
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 約3年4カ月ぶりのオリジナルニューアルバム「16th~That’s J-POP~」をリリースしたばかりのモーニング娘。’21。“ダンスエース”石田亜佑美と“歌姫”小田さくらが、熱い迫力あるステージとはまた違うさわやかな春満開の装いで登場です。

【写真】これぞアイドル!表情もポーズもプロ

――現在の「モーニング娘。’21」に至るまで、モーニング娘。というグループは、1997年の結成以来、メンバーの卒業と加入を繰り返しながら20年以上成長を続けるグループです。

石田亜佑美(以下:石田) 歴史のあるグループということもあって、初期のモーニング娘。と、今を比較されることもあります。

小田さくら(以下:小田) 受け継がなきゃいけない「伝統」ととらえる一面もあります。

石田 大事にしないと!っていう意識ですよね。私たち自身、すごかった先輩たちの姿を必死で追い求めていた部分もありましたが、どこかで今は今だよねってみんなの意識が切り替わった気がします。

小田 そこは私たちよりも、かつてはグループのプロデューサーをつとめられていた、つんく♂さんの切り替えのほうがさらに早かったです。「そんなに伝統、伝統って思わなくてもいいんじゃないの?」って。

石田 昔はこうだったからということに、変にとらわれちゃいけないなと思いました。

小田 モーニング娘。は、今こんなふうになってるんだって、いい意味でのギャップを感じてほしいです。というと、全然違うことをやっているのかと思われるかもしれませんが、ずっと変わらない部分もたくさんあります。変わらない部分を大事にしながら新陳代謝を繰り返してきたからこそ今があって、20年以上続けてこられたんだと思います。

石田 今、モーニング娘。に入ろうと思ってくれる世代は、それこそ初期のモーニング娘。のことを実体験として知らなくて、私たちがやっている今のモーニング娘。を見てきてくれるわけなんですよね。歴史があって、伝統があって、当時のなごりも保ちながら、

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