逮捕された元妻の須藤早貴容疑者
逮捕された元妻の須藤早貴容疑者

「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さん(享年77)は、希望の結婚相手としてつねづね「(自宅のある和歌山県の)田辺に来てもらえる人でなければ」と話していた。

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 4月28日、殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された元妻、須藤早貴容疑者(25)は北海道札幌市出身。3年前の事件発生当時、札幌市の早貴容疑者の実家を訪ねると、3階建ての"豪邸" だった。同じ敷地内に、祖母の家も建っていた。

 近所の人は、こう話した。

「一家は以前、この場所でアパートを経営していたんですよ。早貴容疑者を育てながら、母親は看護師、父親も医療関係の仕事をしていました。夫婦とも働きで者ですから、裕福な家庭ですよ。娘は結婚したのを親に知らせなかったらしいんですね。そりゃそうでしょ。親より歳上の男性を紹介しづらかったのかもしれません」

 早貴容疑者は、札幌ではファッション専門学校に通っていたという。専門学校を訪ねると、 「事件に絡んでいるとされる方ですね。該当する人はいないんです」という返事だった。

 当時、母親を直撃すると、

「お話できません。私は立っているのがやっとなくらい体調が悪いので、お話できません」

 自宅に車で帰宅した父親にも直撃。娘の結婚を知らなかったのかと聞くと、うなずくばかりで「ノーコメント」だった。

 早貴容疑者は札幌のホストに入れあげ、そこで何らかの事情を知ったのではというウワサもあり、一時期、記者たちが札幌の歓楽街すすきのを探し回ったがウヤムヤになった。

 早貴容疑者は札幌から上京し、モデルの仕事をしていた。露出の多いビデオにも出演し、それがばれて野崎さんとトラブルになったこともあったという。野崎さんと結婚してからは、東京の別宅と和歌山県田辺市を行ったり来たりしていた。

「和歌山に来ては100万円もらって、しばらくすると『モデルの仕事があるから』と東京に帰って行く。そのたびに社長は悲しそうでしたね。結婚してから実質2カ月くらいしか和歌山にはいなかったはずです」(元従業員)

 こういう夫婦の状況に、元従業員が「離婚ですか?」と聞いたら、野崎さんは「いやいやそうじゃなくて」と否定していたという。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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元妻が「結婚式をやめて」