カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
5月7日、緊急事態宣言延長の会見をする菅総理(C)朝日新聞社
5月7日、緊急事態宣言延長の会見をする菅総理(C)朝日新聞社

 東京オリンピック・パラリンピックに対して開催の「中止」の世論が高まり、署名運動やテスト大会開催会場でのデモなどが起こっている。お笑い芸人のカンニング竹山さんは「安心・安全」に開催するとしか言わない菅総理にその理由を追及したいと言う。

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 ここ何週間か東京五輪のことをこのコラムでも書いていますが、東京五輪「中止」の流れが高まっているけど、僕は前から言っているのは「やれるのだったら、やったほうがいい」。無観客だろうがどんな規模になったとしても、東京五輪が開催され、テレビで放送していたら見ちゃう。そして、感動したり、それこそ感動のあまり泣いちゃったりするかもしれない。

 だけど、今、コロナ禍でも開催できるようにしていく準備だとか、物理的なことも心情的なことも何一つ解決していない。例えば、スポーツドクター200名や看護師さん500名とか言われている人数の確保の物理的な問題と、そっちに人数確保してしまうのかという心情的な引っかかり。

 先日の緊急事態宣言延長の菅総理の記者会見を見ていて、何社かの記者が東京五輪の質問をぶつけていたんですよね。その時に、視聴者として見ていて歯がゆかったのが、菅さんは東京五輪を「安心・安全」に開催することを突き通したじゃないですか。菅さんにしてもそうだし、小池都知事にしても、橋本聖子会長にしてもそうだけど、みんな「安心・安全」と言うだけ。記者の方にもう一歩踏み込んで質問してもらいたかったのは、東京五輪とはいったいなんなんだ? ということ。これだけ、東京五輪「中止」って国民の声も上がってきている中でなぜやろうとしているのか、その理由を菅総理に教えて欲しい。

 やらないと経済的に困るとか、ここまでして東京五輪をやらなければならない理由を言ってくれ。言ってくれたほうが納得するかもしれない。経済的にと言われて、“人の命よりも経済なのか!”っていう意見も出るかもしれないけど、それでもいいから、どういう理由から東京五輪をここまでやろうとしているのか教えて欲しい。理由がわかれば、そのためにどうしていこうかということをみんなで考えることもできるかもしれない。会見で東京五輪の質問はぶつけてはいたが、一問一答形式だから仕方ないけど、開催理由をもっと問い詰めて、菅総理の回答に納得いかなかったら“そこ、答えてくださいよ!”と、突っ込んで欲しかった。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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「安心・安全」で開催じゃなくてしっかりアナウンスして!