谷繁元信氏(C)朝日新聞社
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 44試合を終えて11勝27敗6分。借金16で最下位に低迷するDeNAはなかなか上昇気流に乗れない。5月に入り3連勝するなど5勝1敗と勢いに乗りたかったが、その後は2つの引き分けを挟んで4連敗。16日の広島戦(マツダ)は相手を大きく上回る16安打も拙攻で好機をことごとくつぶし、4-4で引き分けた。

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 17日には開幕から1軍メンバーだった戸柱恭孝が登録抹消。18日にベテランの伊藤光が昇格し、中日戦で今季初本塁打を放った。伊藤は3月18日の教育リーグ・ヤクルト戦(戸田)で走塁中に左ふくらはぎの肉離れで戦線離脱。リハビリに専念していた。現在は嶺井博希が9試合連続でスタメンマスクをかぶっているが、攻守でまだまだ磨かなければいけない点が多い。1軍に復帰した伊藤がレギュラーをつかむ可能性が十分にある。

 DeNAが長年解消されていない問題が「正捕手不在」だ。4年連続日本一に輝いたソフトバンクには甲斐拓也、今季首位を快走する阪神には梅野隆太郎という「不動の正捕手」がどっしり構えている。DeNAは横浜時代に名捕手の谷繁元信氏が扇の要として君臨していた。FAで中日に移籍以降も活躍して監督も3年間歴任。現在は野球評論家を務めている。実は三浦監督が誕生した昨オフ、谷繁氏がDeNAにコーチとして復帰するのでないかという情報がメディアの間で流れたという。

「中日の監督時代には結果を出せませんでしたが、プロ野球記録の現役通算3021試合出場の金字塔を打ち立てた名捕手です。卓越した野球理論で捕手の育成にこれ以上の人材はいない。今年から就任した三浦監督は現役時代にバッテリーを組んでいましたし、互いの考えも熟知している。『ヘッドコーチかバッテリーコーチで招聘するのでは』と言われていましたが、コーチングスタッフのリストに谷繁さんの名前はありませんでした」(スポーツ紙デスク)

 SNSやネット上では、DeNAファンから三浦監督の続投を支持する声が多い一方で、コーチ陣の大幅なテコ入れを望む声が多い。

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