<高齢者には至難の業。まるでライブのチケット取るのと同じ>
<早押し大会してるけど全く予約とれない>
<早くワクチン接種をして孫に会いたいのに朝から何百回電話しても全く繋がらない>
このようなあまりにもつながりにくい状況ゆえ、さまざまな「裏ワザ」的な手法も見受けられる。
たとえば、「かかりつけ医で直接予約する」というもの。
<5年以内に診療実績がある人なら、直接来院し申込書に記入、書類を添付すれば受付してくれるらしい>
<主治医の所で「接種日時」を予約するだけです。電話やネットでの予約は難しいからね>
ほかにも、
<なんと市役所に行ったら受付カウンターがあって待ち時間無しで予約できたらしい>
<内科は予約終了してたから、耳鼻科になった>
と、内科以外の医院での予約成功例も見受けられる。さらに、イギリス在住の子供が日本の親のために現地から予約を試み、あっさり取れたという報告もある。
<今朝9時(イギリス時間午前1時)から予約開始でしたが、すぐ繋がって無事にネットで予約が取れました!>
これらの真偽は不明ではあるが、多くの自治体で採用される手段では、可能な限りの「人海戦術」で対応することが近道と考えられる。この状況についてITジャーナリストの三上洋さんは、
「アクセスが殺到してしまうことになるので、もちろん避けていただいたほうがいいのですが、とはいえ大切な親やおじいちゃんおばあちゃんの命にかかわることでもあります。パソコンやスマホを使うことが得意な子供や孫たちが『せーの』でやることは間違いではありません」
と語る。
「これは、先着順というシステムにしてしまった多くの自治体側に問題があります。本来は国が統一したシステムを作って、それを各自治体に使ってもらうのがよかったのですが、国内に千以上ある自治体がそれぞれ独自のシステムで予約を行うのは非常に効率が悪くなってしまいました」(三上さん)
三上さんは、国のシステムの乱立化が自治体の現場に負担をかけていると指摘する。