新型コロナウイルスのワクチン接種の様子(c)朝日新聞社
新型コロナウイルスのワクチン接種の様子(c)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る
予約の終了を知らせるスマホ画面(c)朝日新聞社
予約の終了を知らせるスマホ画面(c)朝日新聞社

 新型コロナウイルスのワクチン接種の予約をめぐり、「取れない」「つながらない」の声はまだまだ多い。さまざまな裏ワザ的な説や体験談がネットなどをにぎわすが、実際のところは……?

【写真】予約の終了を知らせるスマホ画面

*  *  *

 コロナワクチンの接種予約をめぐる狂騒曲、苦戦する親のために予約に挑戦した四つのケースをまず見てみよう。

<ケース1>
 都内の男性Aさん(42)はきょうだい3人がかりで83歳の父のために奮闘。申し込みには電話とインターネットの2系統あったが「どうせ電話はつながらないだろう」と予測。受付開始日の朝9時からまずAさんが、仕事の時間が来たら姉たちに……とバトンをつないだ。時々画面がフリーズしたりしつつも、当日午後4時過ぎ、都内在住の姉が予約に成功したという。

<ケース2>
 都内の女性Bさん(53)は82歳の母のためにがんばった。電話はつながる気配すらないので、ネット予約に挑戦。直近の日程は申し込みが集中していたため、あえて1週間先を狙って1回目を仮予約。続けて2回目を申し込んで完了するしくみだが、ここでエラーが発生して先へ進めない。やがて仮予約できていた初回すら「×」に。結局、現在もまだ予約が取れていないという。

<ケース3>
 大阪府の男性Cさん(47)は、同居する両親の予約を取った。開始直後は混乱するだろうと予想し、あえて1週間以上たってからトライ。接種場所の条件をゆるめて検索したところ、会場も多く見つかり、かかりつけではないものの、比較的近場の病院での予約を取ることができた。

<ケース4>
 都内の男性Dさん(50)は、ワクチン接種のネット予約を「ミスタッチして予約できないかもしれない」という、同居する85歳の義理の母のために、代理予約をかって出た。

 予約開始当日の朝8時30分。かかりつけ医に狙いを定めたところ、8時39分には予約完了メールが無事届いた。

 SNS上にも、「取れない」「つながらない」という声がさまざまある(※一部抜粋引用)。

次のページ