永瀬廉(以下、永瀬):MVも、俺ら史上一番時間がかかりましたからね。
岸:MVといえば、もう一曲の「Beating Hearts」は、グリーンバックのなか四方八方カメラに囲まれてよくわからないまま撮って……。
神宮寺:ボリュメトリックだね。最先端技術で、三次元のデジタルデータで撮影するという。平面じゃなくて3Dで僕らを見られるMVになる。
■みんなで合わせる努力
岸:どうなっているのか自分たちも楽しみなんですけど、聴くと体が勝手に動いちゃうような楽しい曲なので、こちらも是非ウーファーで聴いていただきたいです(笑)。
――本誌表紙に初登場した2019年から2年を経て、映画、ドラマ、バラエティーと、個人での仕事も増えた。この機会に「改めて成長したと感じるメンバー」を挙げてもらった。
平野:俺は岸くんですね。
岸:おお~? なになに。
平野:6月からドラマ(月9枠の「ナイト・ドクター」)も始まるけど、やっぱりバラエティーに出てるときの面白さがすごい。特に「ザ!鉄腕!DASH!!」を見てると、僕も番組で初めて知った「そうだったんだ~」ということを岸くんが素直なリアクションで、僕ら世代が思うことを全部言ってくれるんです。自分も一緒に出ている気持ちになって楽しい(笑)。
岸:うれしい、ありがとう。俺は、神宮寺ですね。神宮寺はライブの演出でも、自分たちがやりたいことだけじゃなくて、ファンの皆さんの目線だったり、まだファンじゃない人目線だったり、いろいろな角度から「今こういうことをやるべきじゃない?」ということを考えてくれる。昔からそうなんですけど、その目線がどんどん進化しているのを感じるので、感謝したいなって。
神宮寺:お返しじゃないけど、俺も成長を感じるのは岸くんです。ものすごく固かった財布のヒモが少し緩んで、たまにおごってくれるようになったので、そこは褒めたいです。
全員:(笑)。
高橋:俺は廉の語彙(ごい)力ですね。使う言葉がどんどん進化して、俺、ついていけなくて、ときどき何を言っているのか理解できない時があります。
永瀬:それ褒めてる?(笑)。誰かを挙げるのはムズいな。皆を褒めたい。それこそ新曲のダンス練習では、僕もそうですけど、今までは踊りたいように……と言うか、自分が一番格好よく見える角度とか、自由にやっていた部分を、初めてみんなで合わせる努力をしました。そういう意識の変化も成長につながるのかなと思います。