環境省主催の福島の復興を考えるイベントに参加したお笑い芸人のカンニング竹山さん。小泉進次郎環境相や有識者と肩を並べ、このイベントに参加した理由とは? 自分自身でも笑ってしまうくらい“大学教授風”だったというその内容を“俺を見て笑うためでもいいから”関心を持って欲しいと言う。
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5月23日に環境省のイベント「『福島、その先の環境へ。』対話フォーラム」に小泉進次郎環境相、有識者と登壇しました。なぜ、出たのかというと、もちろん声をかけていただいたというのもありますが、イベントの趣旨が、これまで僕が福島に対して活動してきたことと合致していたから。
今回は、除染した除去土壌をどうするかという課題を知ってもらうのがテーマだったのですが 福島に行くとフレコンバッグ(フレキシブル・コンテナ・バッグ)という黒い袋に除染に伴って発生した土壌が詰められています。その袋を双葉市や大熊市に中間貯蔵施設を設けていて一旦そこに置いて、30年後に県外に持って行きますというのが環境省の取り組み。県外に全て持って行くには多すぎるから、再生利用できるものはやります。
再生利用とは、フレコンバッグを粉砕し、放射線量を計測して分別したのち、その上に盛り土をして、放射性物質の基準値に問題がなければ、そこで植物を育てたり、農作物を育てたりする。いろいろな再生利用をしながら、フレコンバッグを減らしていきますということ。
本音を言うと、30年後に県外は難しいのかもしれないとも思う。中間貯蔵施設が最終貯蔵施設になってしまうのではないのか? と考えてしまうこともある。でも、この除去土壌の問題は福島県だけの問題ではないでしょ!? 日本の問題でしょ!? だから県外に持って行くというのはすごく当然のことではあると思ってはいます。
でも、中には“除去土壌を県外へ持って行きます”って言われても、なかなか納得いかないと思う人もいるでしょう。だから、今回のイベントで、国はこういう計画していますということだけでも皆さん知って欲しいなと思ったんです。