負債9億円「イカ王子」の“光と影”の半生 金髪ニーチャンが「復興の星」となり破産、そして再生するまで
イカ王子――東日本大震災後、岩手県宮古市の水産加工会社「共和水産」代表取締役専務の鈴木良太さん(42)はそう名乗り、自ら王冠をかぶってテレビや新聞にたびたび登場した。「イカ王子」の存在は知れ渡り、甚大な被害を受けた町も活気を取り戻しつつあったが、今、日本は過去最悪の不漁に見舞われている。資金繰りが悪化する水産業者が続出し、「共和水産」も昨年10月に民事再生法の適用を申請した。だが鈴木さんはそんな状況でも“再生”の道を諦めなかった。何度転んでも立ち上がる「イカ王子」の一代記。
dot.
6/30