だが、元婚約者がコメントを出した直後、佳代さんは、買い物帰りの光景を女性誌にキャッチされた。

 元婚約者の代理人がこう話す。

「そもそも我々は、小室さんが4月に28枚に及ぶ文書を公表したことすら寝耳に水でした。もちろん、内容についても、何ひとつ説明を受けていないのです」

 元婚約者の男性にしてみれば、400万円超の金銭トラブルの相手側が突然、書類28枚分におよぶ「小室家の主張」を発表。しかも自分ではなく、世間にむけて発表してきたのだ。元婚約者は、本来向き合うべき相手に対して説明して欲しいと訴えているだけだ。

「何も特別無茶なことを主張している訳ではないと思うのですが…。元婚約者の男性は、きちんと説明してもらいたい、と伝えているだけです」(同)

 さらに元婚約者サイドが戸惑っているのは、この問題に関して「小室さんチーム」に当事者以外の「登場人物」と「指令役」が多すぎる点だ。

 本来は、小室さん親子と元婚約者の間のトラブルである。にも関わらず、西村泰彦宮内庁長官が小室さんの文書について「理解した」と発言したり、秋篠宮家を公私ともに支える加地隆治皇嗣職大夫にいたっては、「眞子さまの意向が大きい」と、皇族が一般人のトラブルの渦中に首を突っ込んでいると、説明し出してしまった。

「『船頭多くして船山に上る』ではないが、小室さん側の対応が一転二転したり、突然何かを公表してきたり…。なにか戦略が定まっていないように感じます。われわれからすると、相手が何をしたいのか分からない。さらに言えば、誰と交渉しているのかがまったく見えず、霧の中にいるような心境です。元婚約者も、今年72歳と高齢です。おまけに、生活のために働きづめで体力が落ちている。コロナに感染でもすれば、重症化しかねない年齢です。体調を崩したまま交渉が進まないまま時間切れになど、ならないことを願うばかりです」(元婚約者の代理人)

 小室さん側の司令塔が、小室さん親子なのか、宮内庁なのか。さらに言えば皇族なのかーー。

 小室さんは5月下旬、無事に留学先のロースクールを修了した。いまは7月末のNY州弁護士試験に向けて、準備に余念がないことだろう。

 時間の経過とともに、この金銭トラブルが「なかったこと」で決着がつくのは最悪の事態だ。このまま、皇族の「生きてゆくための必要な選択」を優先させた場合、皇室の歴史に「汚点」を残すのは、一体誰なのだろうか。(AERAdot.編集部 永井貴子)

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