昨年末の「衆院選開票特番」では、TBSを上回る8.6%の高視聴率をマークし、ギャラクシー賞まで獲得したテレビ東京。勝因は池上彰キャスター(62)の各党首への鋭いツッコミと、人気者の大江麻理子アナウンサー(34)の落ち着いた司会・進行だったとされる。だが、その大江アナは今春、ニューヨーク支局に転勤してしまった。
7月21日に予定される「参院選開票特番」では、誰が池上氏の“女房役”を務めるのか。大きな注目が集まっていたが、最近、内々に決まったようだ。
「入社6年目の相内優香アナウンサー(27)です。昨年の衆院選特番でアシスタントを務めた実績と、元準ミス立教のビジュアルの良さなどから抜擢されました。本人も大喜びで、『重圧はあるけど、とにかく頑張る』と気合いが入っています」(同局スタッフ)
高視聴率を獲得しても、決してチャレンジ精神を忘れないテレビ東京。若手のアイドルアナ起用で、さぞかしスタッフの士気も上がっているかと思いきや、違うようだ。前出の同局スタッフが語る。
「相内アナは2年前の8月、写真週刊誌に同局社員と卓球選手との二股疑惑を報じられ、担当していたスポーツ番組を降板させられました。『そんな人物を、なぜ信頼性が求められる選挙特番のキャスターにするのか』といった批判が数多く上がっています」
こんな辛辣な意見も。
「バレンタインデーに、報道局幹部らに手作りチョコを配って“営業”したことも、反感を買った。あるハーフの女性タレントが相内アナに『あなたみたいに女を武器にする人は嫌い』と言って、喝采を浴びたこともありました。スタッフ陣は決して一枚岩ではないのです」(別のスタッフ)
たびたび高視聴率を獲得してきたテレビ東京の選挙特番も、今回ばかりは空振りかと思いきや、専門家の見方は違うようだ。女子アナ評論家の高島恒雄氏はこう言う。
「スキャンダルアナがキャスターを務めるなんて、ある意味、注目を集めるでしょう。長時間の生番組は初めてだし、ハプニングも続出するはずです。過去最高の視聴率10%だって夢ではない。むしろ他局は相内アナ起用に、戦々恐々としているでしょう」
同局広報部は近々、キャスターを発表するというが、吉と出るか凶と出るか……。
※週刊朝日 2013年7月5日号