6月15日、狩野英孝が自身のツイッターにて一般女性と結婚したことを報告した。何かと世間を騒がせてきた彼が、新たな一歩を踏み出すことになった。
【写真】くりぃむ上田に「天才」と言われながら25年間パッとしなかったのはこの人!
いまや芸能人にとって、スキャンダルとはイエローカードではなくレッドカードに近いものになりつつある。単なる警告だけで済まされるケースは少なく、一発退場を余儀なくされることも多い。
取り返しがつかないほど人気や好感度を急落させてしまったり、そのまま引退してしまったりすることもある。特に、もともとイメージが良かったタレントほど、そのダメージは深刻なものになりがちだ。
その点、狩野英孝は特異な存在である。不倫、6股(のちに本人が「8股」と訂正)、未成年女性との淫行疑惑と、数々のスキャンダルを引き起こしながらも、しぶとく生き残り、いまだに愛すべきポンコツ芸人として活動を続けている。
『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ)で披露する歌ネタも話題になっているし、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)から生まれた「50TA」としての音楽活動も好調。
さらに、最近では自身のYouTubeチャンネル「狩野英孝【公式チャンネル】EIKO!GO!!」でのゲーム実況企画が大人気で、登録者数は100万人を超えた。いまやゲーム実況者としては国内屈指の人気を誇っている。
不倫騒動ひとつで身を滅ぼすタレントが数多くいる中で、なぜ狩野だけが許されているのか。その秘密は、彼の中に眠る「かわいげ」の埋蔵量が尋常ではないからだ。
タレントとしての狩野英孝の魅力は、本人が思っている自分と他人が見ている自分との間に「ズレ」があることだ。このズレ具合が実に絶妙なのだ。
芸人としてあれだけ長く活動しているのに、狩野はいまだに自分の面白さに気付いていない。テレビの収録に臨むと、自信があるときほどオンエアではカットされていて、手ごたえがないときほど面白がられて評判がいいのだという。
そんな狩野の一世一代の大仕事と言えるのが、あの伝説の謝罪会見である。未成年女性との淫行疑惑を報じられた狩野は、報道陣に囲まれて釈明と謝罪を行った。相手の実年齢に気付いたきっかけを「野生の勘」と語るなど、彼らしい珍回答・珍発言を連発し、日本中を爆笑の渦に巻き込んだ。本人は真面目に反省していたつもりなのかもしれないが、個人的にはこのパフォーマンスに拍手喝采を送っていた。