かつての「危機管理の菅」に何があったのか?今回の対応につていて政府関係者はこう漏らす。
「3日、災害関連での菅首相の実働時間は1時間足らず。『危機管理の菅』のはずが、被害状況の確認が取れない、見極める必要がある、として対応が後手にまわりました。被害の見込みも明らかに甘く、こんな大惨事と思わずに楽観視していたのではないか」
さらに東京都議選が重なったことも対応が後手に回った要因の一つという。
「選挙での閣僚遊説では、加藤官房長官ら一部を除いて続行しました。被災者へのお見舞いの言葉もあまりなく、粛々と遊説していてもいいのか。そういうことを、今の官邸は誰も指摘しません。特に小泉進次郎環境相の『環境大臣の私の仕事はこの雨が上がって、状況が見えた後に災害の現場の廃棄物を担当すること』発言は、亡くなった方がいるのに大丈夫か、と懸念の声が出ました。しかし、菅首相は都議選のことで頭がいっぱいなように見えました」(前出の政府関係者)
官邸の初動対応は適切だったのか。見直す余地は十分にある。
(AERA dot.編集部 岩下明日香)
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